2011年11月から工事がスタートしましたが、当館には、既に居住されているお客様に音楽家が多くいらっしゃるので、工事にあたり、音に対するケアを慎重にしていただくようお願いいたしました。
そこで、関根社長様がイレギュラーにキックオフ会を行って下さいました。これは、実際に施工して下さる職長様方にお集まりいただき、弊社のこの建物にかける思いと工事に際してのお願いを、直接お話しさせていただく機会をいただいたということです。何ものにも替えられない時間とお心遣いをいただき、思いの丈を存分にお話させていただきました。
足場・タイル・塗装・高圧洗浄・防水・シール等、さまざまな専門分野職の方々に直接お話しさせていただくことは、関根社長様にお願いしたからこそできたことと思っております。
弊社の場合、自社管理にしたきっかけは、自らが確認して管理しなかったことで、結果としてお客様にご迷惑がかかってしまったことにありました。ですから、工事中もできる限り、素人ながらも工事の進捗と状況をこの目で実際に確認することを心がけ、現場で工事に当たって下さっている現場監督の親方に直接質問したり、ヘルメットと安全ベルトを装着し、足場に何度もご案内いただきました。その間の数回、関根社長様にもご一緒に足場を廻っていただけたことは、大変ありがたかったことと感謝しております。
当初の予定より多少延長した大規模修繕工事でしたが、弊社のリクエストの通り、居住の皆様には工事関係者の方々よりご挨拶を、また近隣や当館テナント様にも最大限の気配りをしていただいたおかげで、クレームも一切なく、反って工事関係者様とそれらの方々とも顔見知りになって、親近感が湧くようなステキな関係になっていただけました。
シャモットタイルは、稀にみる汚れを吸う特徴のため、地震国である日本の建物管理とは文化を異にするヨーロッパなどで多く使用されるそうです。当館はその点が大変難題でありましたが、皆様に心底愛していただき、見事に美しくしていただきました。これは、居住のお客様より「建物が綺麗になったおかげで気持ちがよい毎日です」とのありがいお言葉が何よりの証です。